ユヌスの言葉は、とても聴き取りやすい英語で(同時通訳もあったし)面白く聴けました。ただ、パネル・ディスカッションでは話がかみ合っていなくて、ユヌスも少し疲れた顔をしていました。その後の会場からの質疑応答では白熱していました。
ユヌスのビジネス・モデルとして貧困緩和を目指すのだ。社会的企業は、(初期投資の回収以上には)営利を投資家に還元しないで、貧困緩和に向けて投資をするモデルであり、実質的には企業活動で、理念が異なるだけという視点は明確で、NPO論とどこが違うのかという疑問はありましたが、おそらくユヌスはチャリティという部分を完全に排除したいということなのでしょう。その点においては、アメリカの先進的事例があるのですが、ユヌスはやはり自身の活動に依拠して話していたので(面白い反面)広がりがなかったように思います。
実践をされてきた経緯や、実践内容またそこから得られた知見・技術など話から学ぶことは多かったです。第一線でいる彼の存在感は、経験的・実践的論理に裏付けられているため、ずっしりとしていて話自体も面白かったです。
同じ経験をしたとしても、彼の魅力的な存在感は出せないでしょうね。ひきつけられます。
あと、個人的には生・緒方貞子を拝見でき…すごい方だと・・・感嘆させられました☆