現在、メキシコの均一店について興味がある。東京経済大学の先生のお手伝いで、均一店について調べるようになったのだが、実に面白い。均一店の最大の競合相手である、路上マーケットが、今後、縮小に向かうのか否かという点と係わって、つまり、ストリート・チルドレン問題と係わっているだけに目が離せない。
実際、均一点は2000年ごろから目に付くようになってきた。最初は1worldがこの道を開拓したのだと思うが、次第に3ペソ均一店ができ、均一店の価格にバリエーションがついた。バリエーションは現在、1ペソから3,4,5,6,7,8,13,14,15・・・と多様である。1個売りもあれば2個売りもあるし、商品の質もさまざまだ。ただ、中国製が増えてきているし、質の向上と価格に品質が比例してきていることなど興味深い点が幾つかある。
現在、店舗数は少ないものの、路上販売者、いわゆるストリート・ベンダーが競合相手として押されていることは確かだ。以前に比べストリート・ベンダーが売っていたものの質が向上した。今後は価格にも影響が出るかもしれない。
20年前に一般職化したストリート・ベンダーだが、今後、労働市場が正規市場に飲み込まれる可能性が出てきている。恐るべし、均一店。