どつぼにはまっていた気がする。すっきりした。
いやさ、ストリート・チルドレンって言うのは、子どもの人権レジームの流れのなかで社会問題化されたわけです。だからこそ、保護の対象としてみる存在と私は思い込んできた。
けれど、そももそもストリート・チルドレンの定義に関しては、それが路上で社会化していく存在とみなしているわけで、ここには人権レジームとは相反する能動的にその社会の成員になろうとする子ども像があるわけです。人類学的な、子どもに対する見方があるわけですよね。
相反する子ども像が入れられていることによって、ストリート・チルドレンに対する理解にコンフリクトが生じているわけです。整理するとおそらく、①SVの社会化過程にある子どもと、②保護の対象として考える必要のある社会化過程から零れ落ちている子どもとの2つに分けることができるんだろう。
後者は子どもに関わる社会問題として扱う必要があるけれど、前者は途上国における大部分の子どもが過ごす子ども期のあり方(=現象)であり、もし社会問題化したいのであればそれは管理社会側の利権にからんで成人の社会成員じたいのあり方をどうして行きたいかに関わる問題になっていくってことだろう。
とりあえず、この整理と、ON,OFとの接合をうまくしないと。
OFはそもそも路上で社会化するって定義が含まれてしまっているから、その社会化と、SVの社会化との差異も含めて要検討です。