Carmelo L.Martinez, 2010, Living in ( or Leaving) the streets: Why street youth choose the streets despite opportunities in shelters, Asia-Pacific Social Science Review10:1,pp39-58.
調査部分は私がフィリピン研究者ではないこともあって実感と理解に欠けるのですが、前半部分のレヴューはまとまっています。ただ、ストリート・チルドレンの概念に関する歴史的記述については、参考文献が適当でない印象を受けますし、結論部分がストリート・チルドレンの個別性にゆだねられすぎな所が気になります(心理よりな研究であることは参考文献からも覗える)。
ストリート・チルドレンの路上における仲間関係に主眼を置いた研究に位置づけられるのでしょう。この点については支援論から仲間関係への言及がなされてきたという歴史的経緯を踏襲的であるといえるけれども、そこから出るような発想がないといういみではオリジナリティに欠ける。
それから、何でファーガスンを使ったのかもわからない。
フィリピンとメキシコって似ているの????