ストリート・チルドレンは、生存戦略上非常に緩やかな参入退出の自由度の高い集団を形成し、その複数集団間においてネットワークを形成しており、そのネットワーク内の集団への自由な出入りを可能なものとしている。
集団内部の構成員は、必ずしも未成年のみとは限らず、成人したストリート・チルドレンが中核メンバーであることもたたみうけられる。
メキシコにおいては、フォーマル:インフォーマル=1:1
DFの未成年ストリート・ベンダーは、全未成年の7割弱にあたる。
Q)集団構成員のなかに、出身地域が同じで、幼少期を共に過した「竹馬の友」はいるのか。
A)いるが、非常に少ないと考えられる。
ストリート・チルドレンの多くは、母親ネットワーク(養育に関わる母親同士の相互扶助関係、タンダや講など)の欠落によって生み出されており、幼少期に友人関係を築くための社会資本が著しく欠如した状況下に置かれている。
出身地域とセントロをつなぐ中間地点において出会い、出身地域の近さなどが親近感を形成して仲良くなる、共に路上で過す仲間となるケースが多いと考えられる。