UNAMの地理学研究所に行く。自転車道の設計をしているM研究員が、DFの交通事情や各地域の所得、居住携帯等を教えてくれた。地図データのうち人口の乗せてあったものが目を引いた。というのも、ミルパ・アルタを除くDF全土の人口では、女性のほうが圧倒的に多かった。平均で8%、高い地域では20%の差があり、人為的な要因がこの差異をもたらしているものと考えられる。M研究員の説明では、おそらく、出稼ぎ人口がこの差異をもたらしたとのことであった。
25歳未満の路上生活者で、ストリート・チルドレンの集団内に組み込まれている者の存在が確認できた43駅のなかで、彼ら・彼女らが多い駅をピックアップし、M研究員はアルク・ヴューを使って地図を描いてくれた。あーや、こーやいいながら地図を書き、気付いたことがあるかどうか、体感していることと同じ地図が出来るかなどを話し合いながら、2枚ほど地図を作ってくれた。
1つの地図からは、ストリート・チルドレンがいる場所によって、彼ら・彼女らのテリトリーがことなるという仮説を。もう1つの地図からは、セントロのストリート・チルドレンの交友圏(寝る場所を共有できる範囲と仕事場を共有できる範囲)について少し理解が進んだ。