高知県を代表する酒造メーカー司牡丹のお膝元、佐川町にやってくる。この佐川、実は、化石堀にはメッカとなっているほど、希少性の高い化石が取れる。また、酒薫る10月にはなんともいえない地である。私がこよなく愛する、孤高の植物学者(変人?)牧野富太郎の出生地でもある。そんな隠れ名所、佐川。
この佐川の穴場、隠れ名所中の隠れ名所といえば、書家・北込味加葉(高知に本拠地を置きながらフランスを中心にヨーロッパで活躍する)の家兼アトリエである。家兼アトリエとなっている建物は、司牡丹酒造が所有していた建物で、使われている柱は優に300年を超える。商家の作りを見事に残しており、手の行きとどいた中庭は私のお気に入りだ。アトリエとして使っている建物の写真を撮影するために、COMEXは半年間、通いでお手伝いをしていたほどだ。
久しぶりに惚れ惚れするような息する建築物に触れ、感銘を受けた後、高知市内へ。
ちなみに、司牡丹のお勧めは、佐川米・窪川米を使用した酒で、仕込の年によってばらつきが激しいが、安定しないだけにすばらしく味のある酒ができることもある。それから、蔵元でしか通常手に入らない原酒もお勧めだ。
西佐川駅と佐川駅の中間、佐川にお立ち寄りの際はぜに、司牡丹に。
Aちゃん、案内してくれてありがとう。さすが、佐川市民♪