いつのころから、平気に思えるようになったのかわからない。Aが、薬物を手にしている。
なくことができなかったのは、終わりが見えなかったから。0歳6ヶ月でこの世を去った命。
母親は、今も路上に居る。
ほっとする笑顔がある。路上パフォーマンスをみる子ども達。
だって、無理だから・・・学校に行くことをあきらめた少女が言った言葉。
見つけなければならない場所「otoyo」。
ストリート・チルドレンに寄り添いながら、近づくこと、超えることのできない「壁」を感じてきた。何もわかることができない。何も、私にはできない。できないことを知る。この6年間はそんな日々だった。これからの6年間も、きっとそんな日々の連続だと思う。
けれど、ストリートという闇の世界から光を放つ一人一人の子ども達に出会って行きたい。彼らに対して何もできなかったとしても、自分自身が活きることで、生きるということの見本にはなれる気がする。