なんだか不思議な感じだ。まったく時差ボケすることもなく、また、今までよりも1日早い日付を生きていることにもあまり疑問を感じない。当たり前に、すんなりと日本の生活に溶け込んでいる。ただ、日本には私が長く気を配ってきた子供たちや、仕事仲間がいないし、ハードな仕事をする日々もない。
のんびりできるというのは、非常にいいことだ。1日がとてつもなく長く感じられる。有難いことだ。やりたいことに時間を使い、身体を休めることができる。しかし、時間に追われていないことへの寂しさというのか、強迫観念がどこかしらにある。こう書くと病的な感じもするが、たいていの人もそうだと思う。
当たり前に時間配分があって、その枠の中でしか生活できない環境から、一気に使える時間が5時間10時間と増えてみれば、不安になるのが当然だ。私は平生の仕事で、トイレに行く暇さえないこともあった。朝5時起き、起床と共に仕事開始。夜は早くて12時寝。最悪は1時や2時だ。そんな生活から、一気に開放された。時間は大学院が始まるまで、山のようにある。この時間を無駄にできない。無駄にしてはいけない。これが、「脅迫」的なのだろう。
そんなわけで、手持ち無沙汰を感じながらも、やっておいたほうがいいことをする。TVは見ない(見ると馬鹿になると思っているところもあるので)。そして、早めの就寝。寝てしまえば、こうしたあせりも感じないし、身体を緩めることができる。
とにもかくにも、いいのか悪いのか分からないまま、ゆったりと今日が終わった。